糖尿病による白内障の原因|血糖コントロールはできてる?
ツイート糖尿病の合併症の中でも、白内障になりやすいことについて
特に50代の方は知らない人が多すぎます。
老眼だから見えにくいと思っていたら
白内障が進んでいた…というのはよくある話。
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糖尿病と言われても自覚症状は特にないし、
仕事が忙しくて病院に健診に行くヒマもない、といって
自分の血糖値や目の状態をチェック出来てないことが多いんじゃないでしょうか?
自分のHbA1c値も把握していなかったり、年1回の眼科検診すら行ってないと
年々自分の身体に起こっている変化に気がつきにくくなります。
きちんと血糖コントロールをしっかりしていても、白内障になりやすいのですからなおさらです。
そもそも糖尿病による白内障は、合併症というよりは
「白内障が進みやすくなる」というほうが正しいです。
血中のブドウ糖濃度が高くなると、目の水晶体のブドウ糖濃度も高くなります。
水晶体内のブドウ糖がソルビトールという物質を生成してしまうので、
水晶体の濁りの原因となってしまいます。
ソルビトールといえば低カロリー甘味料としてご存知の方もいらっしゃると思います。
砂糖に比べて25%低カロリーなので、糖尿病患者さんにとっては良い物質ですが、
それが高血糖が続いて体内で大量に生成されると、
それを果糖に処理する速度が間に合わず合併症を引き起こしてしまうのです。
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これは体内で生成されすぎた場合がよくないだけで、
体外から取り入れても腸で吸収されるわけではありません。
とはいえ、たくさんソルビトールを食品から摂ったからと言って、
白内障が進行するわけではないので大丈夫です。
血糖コントロールをしっかり行っていないと、体内で生成されてしまうことが問題です。
糖尿病の方が白内障の予防をするには、何より血糖値をしっかりコントロールして
下げておくことです。
血中のブドウ糖濃度が高い状態が続かなければ、ソルビトールも生成しません。
まずはしっかり血糖値を上げないよう日頃からケアをしましょう。
また、糖尿病患者さんの4割以上が眼科の定期健診をしていません。
年に1回も定期健診しない人が4割以上と言われています。
最低でも年に1回は眼科の定期健診を受けましょう。
血糖コントロールがうまくいっている人でも、網膜症や白内障のリスクはあります。
若いから大丈夫…、まだ目はよく見えているから大丈夫…と思わずに、
糖尿病と診断されたら最低限のケアとして、眼科の健診と血糖値のコントロールを行ってくださいね。