老眼を治す方法はあるか? 治療はできないが矯正で視力が回復
ツイート老眼がどんどん進んで手元の文字が見えにくくなると、
「老眼が治ればいいのになあ」と思ったりしませんか?
老眼は目が見えにくくなる点では近視と似ていますが、
起こるメカニズムはまったく違います。
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近視は生活習慣を変えることによって治ることもありますが、
老眼は「目の老化」が原因なので、
老化したものが戻るということはあまりありません。
お肌で言えば、年齢を重ねると
しわができたりキメが荒くなったりしますが、
それらの老化現象を抑えたり進行を遅らせることはできても
老化を止めることはできないですよね。
老眼もそれによく似ています。
老眼は水晶体の調整力が落ちることで起こってくる老化現象です。
ものを見るときは、水晶体が膨らんだり薄くなったりして
近くのものや遠くのものに焦点を当ててみています。
それが老化によって調整ができなくなってくると、
特に水晶体の収縮が必要な、近くのものを見るときに
収縮する力が落ちて見えにくくなるのです。
収縮は筋肉の動きなので、目の筋肉を鍛えるのも難しいですよね^^;
昔なら「老眼を治したい」といっても
「年だから仕方ない」とあきらめるしかありませんでした。
でも最近は、レーシックで角膜を削って調整したり、
眼内レンズを入れて見え方を調節することで、
老眼になっても視力を回復することが可能になってきています。
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レーシックや眼内レンズは筋肉に働きかけて調整力を上げる方法ではないのですが、
角膜を調整することで近くを見る視力を補う方法です。
特に今、視力矯正として一般的になりつつあるのが
老眼を治療するレーシック(老眼レーシック)と呼ばれている治療法です。
とはいえ、「治療」と呼ぶかどうかは先生の見解に寄りますが、
老眼になって手元が見えにくくなった視力が回復するので、
老眼レーシックは視力矯正とも治療とも言える方法ですね。
では「老眼が治る」なら若返るのか?と言えば、そうではありません。
老眼を治すレーシックは、右目と左目の角膜の削り方を変えて、
遠近両用メガネをかけたときのような状態にすることで、
遠くも近くも良く見えるように調整する方法です。
これをモノビジョン・レーシックと呼んでいます。
たとえば、右目を近くが見えるように、
左目を遠くが見えるように調整します。
目は両目でものを見ているので、
それぞれを焦点があっているほうの目で見ることができるのです。
こうした老眼レーシックなどの登場で、老眼が治るようになってきましたが
調整力が回復しているわけではありません。
老眼になり始めの人や、老眼が進んでいる途中の人は、
レーシックをした後に調整力がどんどん落ちると、
また視力の見え具合が変わってくることがあるので注意しましょう。
老眼レーシックを受けるなら、老眼の進行が止まって
安定してきてからにするのがおすすめですね。