レーシックの後遺症が心配|手術後に生じやすい症状を知ること
ツイートレーシックは安全な手術ではありますが、予測できる後遺症はいくつかあります。
クリニックなどでは「後遺症」という言葉は使わず、
「合併症」と呼んでいるところが多いですね。
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もちろん、きちんとしたクリニックでは、
それらの合併症が起こるリスクについての説明があります。
その説明を聞いて、納得できれば誓約書にサインをして手術を行います。
レーシック手術後に見られる不快な症状は次のようなものがあります。
◆ハロー、グレア
手術後に一番多いのが、一時的に見え方に違和感を覚える
ハローやグレアといった症状です。
ハローは暗い場所でクルマのライトや夜間照明の周りがぼやけて、
光の輪がにじんで見える症状です。
グレアは暗い場所での光がギラギラとまぶしく見える症状です。
これはその人の瞳孔の大きさによって、
症状を感じやすかったり、あまり感じなかったりするようです。
ハローとグレアは、適応検査の時に暗い所で瞳孔がどの程度開くかを調べることで、
事前に起こりやすさを予測することは可能ですので、聞いてみると良いでしょう。
◆ドライアイ
手術では一時的に視神経が損傷するので涙が出にくくなり、ドライアイになります。
角膜にある神経を切断してしまうので、目の感覚が鈍って涙が出にくくなるのですが、
早くて3か月、おおむね半年から1年ほどで改善してきます。
手術前からドライアイの症状がある人は、
レーシック手術したからといって改善するわけではないので、
引き続きドライアイの治療は続けていく必要があるでしょう。
◆視界がクリアに見えない、ぼやける
レーシック手術は角膜を切断しますが、それが元でレンズの感度が落ちるので
コントラストが低下してクリアに見えなくなる場合もあります。
手元が見えにくい場合がありますが、
一時的な症状なので数カ月から1年くらいで治ります。
ドライアイが原因の場合もありますが、いずれにせよ同程度の期間がかかります。
また、年齢が高い人や近視や乱視が強い人は、
視力が安定するまでに1〜2ヶ月かかる場合もあります。
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◆近視が戻る(視力が低下する)
レーシックの手術後、角膜が削られて薄くなっているため、
眼圧との関係で角膜が前方に移動してしまって近視が戻ることがあります。
この視力の戻りは一定のところで止まるので、視力が下がり続けるのでは?
という心配は無用です。
元々、強度近視の方や術後に長時間パソコン作業を行った場合や
強い衝撃を受けた場合などにも近視の戻りが生じる場合があります。
もし、近視が戻り過ぎて見えにくいと感じるようであれば、
追加矯正の再手術を行うことができるクリニックも多いです。
手術後に視力の低下が気になるようでしたら、主治医の先生に相談してみてくださいね。
◆頭が重い、眼精疲労や肩こり
手術後は視力やドライアイ等の症状が落ち着くまで、数カ月から1年ほどかかります。
このため、目に問題がなくても眼精疲労や頭痛、
肩こりなどの症状に悩まされる人もいます。
◆DLK(無菌性層間炎症)
レーシック手術の合併症で多いものの一つです。
手術で切り取ったフラップというフタの部分の下に炎症が起きる症状です。
術後、白いもやがかかったようになっていつまでも取れないようでしたら、
主治医の先生に相談してみてください。
点眼薬や内服薬で対処できて、だいたい1週間くらいで治ります。
まれに再手術で炎症を取り除かなくてはならないこともあり、処置が遅れると、
角膜に濁りが残ったり、不正乱視になる場合もあるので、注意しましょう。
レーシック手術を受けると、多かれ少なかれ
このような症状が起こると思っておいた方が良いでしょう。
どの症状も半年から1年ほどで落ち着くので、術後はクリニックへの定期健診も続けながら
お医者さんと相談して様子を見てみてくださいね。
一方、気になるのは数年後、数十年後に起こりうる後遺症です。
これについてはまだ未知なところが多いのが現状です。
クリニックでは10年保証などを謳っているところも多いですが、
人生は80年。長い目でみてケアが必要なことを理解しておきましょう。