子供の遠視は回復する?メガネで根気よく治療が必要
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お子さんが遠視と診断されると、今後の視力が心配ですよね。
8歳以下の子供なら、遠視か遠視気味の子供が多いので、
過度な心配はいりません。
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ただ、強い遠視や乱視が強い場合は、きちんとケアが必要です。
視力の発達は5〜6才までに、遅くとも10歳までに完成されます。
その時期を逃すと、どんなに治療をしても視力の回復は難しくなってきます。
10歳までにピントの合った像を網膜に投影する必要がありますが、
このピントが合わないままの状態を弱視と呼んでいます。
視力の発達は目だけの問題ではなくて、
最終的には視力を司る領域の脳の発達に関係してきます。
この領域の脳の発達は5〜6才までで、遅くとも10才までに止まってしまうのです。
年と取ってから、どんなに一生懸命英語を勉強しても
ネイティブスピーカーのような発音で英語が話せないのと同じ原理です。
このように、強い遠視や乱視があると、近くは見える近視とは違って、
近くも遠くもはっきり見えず、ぼけて見えることになります。
5〜6才以下の子供がこのような状態だと弱視になってしまって、
一生視力を回復することができなくなってしまうのです。
強い遠視や乱視のメガネは分厚いし煩わしいので、メガネをかけるのはかわいそう
と思うかもし知れません。
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また、いじめの対象になるのが心配…といってメガネに抵抗があるかもしれませんが、
そこはぐっと我慢してメガネをかけさせるようにしたほうがいいでしょう。
この時期を逃したら一生視力は回復しませんので、
お子さんにも言い聞かせ、担任の先生にも協力を仰いで対処してあげてください。
弱視の治療はメガネをかけるだけでなく、
弱視訓練が必要になる場合もあります。
お子さんは嫌がるかもしれないので、訓練は骨が折れると思いますが、
一生の視力を左右する大事な時期なので、
この時期の5年間くらいはくじけずに頑張ってもらいたいです。
子供の視力のためにも、次のようなことに心がけましょう。
- イスに座って作業するときには、背筋をまっすぐに伸ばして姿勢をよくする。
- 明るすぎず、暗すぎない明かりのもとで作業する。
- 机などで作業する時には、手元だけでなく周囲全体を明るくする。
- 物を見る時には適切な距離を保つ。
- 読書は30cm以上、パソコンは50cm以上、テレビは1m以上離すのが目安
- 長時間、近くを見続けることは避け、時々遠くを見るようにして目を休ませる。
このように、強度の遠視や乱視は近視と同様、
親御さんが注意深く見守ってあげるようにしましょう。
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