色弱 遺伝

色弱はどのように遺伝するか?男性は特に色覚異常が出やすい

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色弱はどのように遺伝するか気になりますよね。

 

自分や自分の身近な人が色弱と分かったら、
将来の子供のことや孫のことなど、遺伝で影響があるか気になることと思います。


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色弱の遺伝については、生物の教科書に載っているくらい有名ですが、
意識していないとあまり覚えていないのではないでしょうか。

 

一般的によく言われるのは、両親のどちらかが色弱であれば、
自分が色弱でなくてもその孫には遺伝して色弱が出るとも言われています。

 

祖父母のどちらかが色弱だと、孫も色弱になるという感じです。

 

色弱の遺伝の正式な呼び方は
「X染色体性劣性遺伝」または「伴性劣性遺伝」と言います。

 

性別を決める性染色体はX染色体とY染色体があって、
男性の場合はX染色体とY染色体を一つづつ持っています。(XY)

 

対して、女性はX染色体のみ2つ持っていて(XX)、
色弱の遺伝子はX染色体だけにあります。

 

男性はX染色体を1つしかもっていないので、
このX染色体が色弱の遺伝子を持った場合に色弱となります。

 

それに対して女性は2つ持っているX染色体のどちらか一方が
色弱の遺伝子を持っていれば「保因者」となり、
2つの染色体とも色弱の遺伝子をもった場合に色弱となります。

 

そのため、女性はXXの染色体のどちらも色弱遺伝子になるということが
確率的に少なくなるため、女性の色弱者がかなり少なくなっています。


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反対に、色弱のX遺伝子を一つでももっていると色弱になってしまう男性の場合は
女性と比べてかなり割合が高くなってしまいます。

 

女性は500人に1人くらいしか色弱はいませんが、
男性は20人に1人くらいは色弱になる計算です。

 

こう考えると男性は、クラスに1〜2人は色弱の人がいることになりますね。

 

色弱の人は意外と身近なところにいるはずなのです。

 

色弱の遺伝は主に次のようなパターンになります。

 

1.母親が色弱遺伝子の保因者の場合

 

男の子は1/2の確率で色弱になります。
女の子は1/2の確率で保因者になります。

 

2.父親が色弱遺伝子の保因者(色弱)の場合

 

男の子には色弱が出ませんが、女の子は必ず保因者となります。

 

3.母親が色弱の場合

 

男の子は100%で色弱になります。女の子も100%で保因者となります。

 

4.父親が色弱で、母親が保因者の場合

 

男の子は1/2の確率で色弱になります。
女の子は1/2の確率で色弱、1/2の確率で保因者になります。

 

5.両親ともに色弱の場合

 

男の子、女の子ともに100%で色弱になります。

 

このように、わざわざ色弱だと言っていないだけで
実際はたくさんの色弱の人と会っているはずですよ。

 

また、女性でも色弱遺伝子の保因者は10人に1人と言われていますので
もっと身近な症状としてとらえておいて良いと思いますよ。

 



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