アトピーで結膜炎になった 春季カタルになる前に早めに対処
ツイートアトピーだと皮膚のかゆみが強いので、目の周りをかいたり
目をたたいたりしてしまうことはありませんか?
目がかゆかったり、目が赤くなる、目がごろごろするといった症状があるなら、
アトピーからくるアレルギー性結膜炎の可能性があります。
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アトピーに伴って起こる目の病気には、結膜炎、円錐角膜、
ドライアイ、白内障、網膜剥離、緑内障などがあります。
その中でも結膜炎は重症になりやすい結膜アレルギーが多く、
角膜にも障害が出て強い痛みや視力が下がる人もいます。
内服薬も含めて積極的なステロイド治療が必要ですが、
皮膚科の指導で脱ステロイド治療をされている方は、主治医と相談しましょう。
特に春になると症状が悪化しやすく、
慢性的に重症になると「春季カタル」と呼ばれます。
夕方から夜間、朝起きたときなどにかゆくなり、異物感や涙が出たり
見えにくくなって視力が低下したりします。
ゆみだけでなく、白っぽい糸を引くような粘り気のある目やにが出たり、
まぶたの裏側の結膜にゼリー状の眼脂ができてゴロゴロしたりします。
眼けん結膜が石を敷き詰めたようにデコボコ腫れるタイプや、
角膜上の周囲の結膜が、灰色の堤防のように盛り上がるタイプがあって、
その両方ができる人もいます。
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特に5歳から10歳くらいまでの男の子に多く発症します。
症状は悪化したり軽くなったりを繰り返しますが、
思春期ごろまでに収まるケースが多いです。
春季カタルはひどくなると角膜びらんや潰瘍、角膜が濁るなどの
重い角膜障害を合併して引き起こし、視力に影響を与えます。
まぶたの皮膚炎がなかなか治らないと、
春季カタルのような重症な角膜炎を起こすことが多いです。
治療はアレルギー結膜炎と同じで、
抗アレルギー薬やステロイド薬を点眼します。
ステロイド剤は適切に使用すればよい薬ではあるのですが、
目に緑内障などの副作用がでる場合があるので注意が必要です。
また、免疫抑制薬なども使われるようになりました。
症状の悪化を防いで、良い状態を維持する効果があります。
加えて、目の表面だけでなくまぶたの皮膚炎の治療もしっかり行う必要があります。
人工涙液の目薬をこまめに点眼して、
結膜や角膜についたアレルゲンを流すのも良い治療です。
結膜や角膜に傷ができているときは、
抗生物質を点眼するなどして感染症を予防します。
なるべく春季カタルにならないように、早めに対処していきましょう。