アフリカ人はなぜ視力が良いのか?|目は生活環境と遺伝で決まる
ツイートアフリカ人って視力が良いという話を聞いたことがありませんか?
日本人は近視や目の病気で視力が悪い人が多いですが、
アフリカ人は6.0とか、かなーり遠くまで見渡せる人もいます。
では、なぜアフリカ人は視力が良い人が多いのでしょう。
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大きく分けて、2つの理由があると言われています。
- 普段の生活環境が目に良い
- 人種的な遺伝による
まず普段の生活環境も、日本とは大きく違います。
アメリカのマサイ族などは、サバンナで家畜を猛獣の危険から守るために
いつも遠くを見ていないといけない生活をしています。
遠くの獲物をと取るために1km先の動物の動きを見たり、
10km先の天気の違いがわからなければ生活ができないので自然に遠視になっているのです。
実際、オスマン・サンコンさんはアフリカにいた時は6.0あった視力が、
日本に来てからは4.0になったとテレビで話していました。
それにアフリカの人でも都市部に暮らす人は、
みんなが目が良いわけではないようです。
例えばケニアのナイロビの都市部で生活している黒人の平均視力は
1.0ほどとのこと。
普段の生活で近い物を見ることが多くなると、
視力もそれに合わせていってしまうのですね。
実は生まれたばかりの赤ちゃんは、ほぼ全員が遠視なんです。
それは人種や国籍に関係なく、
日本人でもアフリカ人でも一緒なんですね。
成長していくにつれて、普段の生活で見るものに対して視力があっていきます。
日本であれば遠くのものより近くのものばかり見ているので、
近視気味に視力が矯正されるのですね。
家も小さく、人と接するのも近距離ですし、
本を読んだりゲームをしたりと近いものしか見ない生活なので
1.0〜2.0くらいしかないのは仕方がないのかもしれません。
日本にいても、農村で農業をしている人などは視力も良いのかもしれませんね。
一方、遺伝的な要因もあります。
アフリカなどでは視力の良し悪しが生き残りに関係するほど重要な要素だったため、
視力の良い遺伝子だけが残っているという説もあります。
人種的な体格の違いも多少は影響しているようです。
目そのものや目が入っている頭蓋骨の穴の大きさによって変わってきます。
目が大きければ、その分だけレンズを薄くすることもできます。
とはいえ、目を大きくしようとしても眼窩(目が入っている頭蓋骨のくぼみ)が小さければ
限界もありますよね。
日本人は小柄なので、頭蓋骨の大きさも小さいということもあります。
もしかすると日本でも、アフリカのような環境や生活習慣で育っていれば
目が6.0見えるような日本人がいてもおかしくないのかもしれませんよ^^