糖尿病網膜症になると失明する?|内科と眼科で血糖値の相談を
ツイート糖尿病網膜症は失明の可能性がある病気です。
糖尿病の3大合併症の一つでもあり、
気をつけなければならない病気です。
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「目の中に煙のすすが溜まったようになっている。」
「目の前に赤いカーテンがかかっているように見える」
といった症状があったら、糖尿病網膜症がかなり進んでしまっています。。。
人生半ばでの失明のことを「中途失明」と言いますが、
20代〜60代の中途失明の主要原因として多いのがこの糖尿病性網膜症なのです。
とはいえ、糖尿病になったからすぐ失明の危険があるというわけではありません。
一般的に糖尿病を発症してから5年後くらいから症状が出てくる病気ですので、
糖尿病になってからの対策をしっかりすれば、合併症の発症を抑えることは可能です。
ですが、糖尿病になってからも自覚症状がないからと言って対策の治療をせずに放置して、
気付いた時には失明寸前だったということがしばしばあります。
目は普段、両目で見ていますので片目だけの視力低下には
気づきにくいところがあります。
初期の段階では、痛みや違和感を伴うこともないので、
まさか進行しているとは気がつかないのですね。
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そもそも、なぜ糖尿病になると失明するのかと言えば、
高血糖によって血管が傷めつけられてしまうことが原因です。
初期の段階では毛細血管の壁がもろくなる程度なので、
ある程度進行するまではほとんど自覚症状がありません。
そして、ある日急に網膜や硝子体が出血すると視野がかけたり、視力が低下します。
糖尿病は高血糖を下げる必要があるので、
内科では血糖を下げる薬が処方されます。
ですがやみくもに血糖値を下げれば良いというわけではないので難しいところです。
糖尿病になってからの期間が長く、網膜症の症状が進行してしまっている状態で
血糖値を下げると、網膜症が短期間のうちに悪化してしまう場合があるのです。
なので、糖尿病の治療をやってこなかった人や久しぶりに糖尿病の治療をする人などは
いきなり血糖を下げずに、徐々に血糖値を下げるようにしないと
網膜症のほうが逆に悪化してしまいます。
そのため、眼科の診療時には内科の診療についても医師に報告して、
バランスのとれた治療をするように気をつけましょう。
さらに高血圧も糖尿病の合併症によくないので、
網膜症には血圧のコントロールも必要ですね。
糖尿病網膜症を悪化させて失明しないようにするためにも、内科と眼科の両方を受診して、
症状の進行を抑えるようにしましょう。