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市販の目薬は防腐剤が入って危険?安全な点眼液の選び方

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「防腐剤が入った目薬は目に良くない」と聞いて、
どの目薬を選べばいいか困っていませんか?

 

健康番組やネットで、目薬の防腐剤の影響についていろいろ情報が出ているので
「防腐剤=危険」というイメージが出来ているかもしれません。


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市販の目薬の多くは、防腐剤などの添加剤が入っていることがほとんどです。

 

防腐剤が入っていない目薬のほうが少数なのですね。

 

では、防腐剤がすべて悪者かというとそうではありません。

 

防腐剤は目薬の使用中に微生物に汚染されるのを防止する働きがあります。

 

成分で言うと塩化ベンザルコニウムやパラベン類などがあります。

 

そのほか、目薬には防腐剤をはじめとする、さまざまな添加剤が含まれています。

 

たとえば、

  1. 等張化剤・・・涙の浸透圧に近づける

    (塩化ナトリウム、グリセリンなど)

  2. 緩衝剤・・・点眼剤のphの変化を防止する

    (リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液など)

  3. 可溶化剤・・・主成分を水に溶解させる

    (ポリソルベート80、α-シクロデキストリンなど)

  4. 安定化剤・・・酸化、分解、着色などの化学変化を防止する

    (エデト酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなど)

  5. 粘稠化剤・・・主成分が結膜のう内へ留まる時間を伸ばす

    (カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)

 

こういった添加剤が含まれています。


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防腐剤でいえば、市販の目薬の60%以上は塩化ベンザルコニウムが、
30%はパラベン類が使われています。

 

この2種類が防腐剤の大半を占めているといえます。

 

特に「塩化ベンザルコニウム」が防腐剤の中でも要注意の成分です。

 

塩化ベンザルコニウムは、水に溶けやすく刺激も少なく、
防腐力が強いのが特徴です。

 

別名「逆性石けん」とも呼ばれていて、
細菌の細胞膜のたんぱく質を変性させて殺菌するのですが、
細菌だけでなく角膜の細胞膜のたんぱく質も変性させることがあります。

 

これによって角膜にキズがつきやすくなるのですね。

 

ただ、市販の目薬に配合されている濃度では、健康な目の状態であれば
何も問題はありません。

 

むしろパラベンよりも防腐効果が高いので、
目薬を長期にわたって清潔に保つことができるでしょう。

 

しかし、ドライアイなどで角膜が弱っている目の人にとっては、
この程度の防腐剤の刺激でさえ良くない場合があります。

 

ドライアイでもともとの涙が少ないため、防腐剤が目に残りやすいのです。

 

 

ドライアイや高齢者のように、角膜が弱っている人は
こうした添加物の入っていない目薬をおすすめします。

 

 

このような理由で防腐剤が入っていない目薬のほうが良い場合がありますが、
健康な目で疲れ目が気になる程度の人であれば、防腐剤を気にすることはないでしょう。

 

防腐剤が入っていない目薬は、1回で使い切りタイプの目薬や
サンテマイティアやロートソフトワンのように、主成分が涙と同じものになってきます。

 

防腐剤が入っていないため、成分もシンプルにしなければいけないのですね。

 

目に潤いを与えるとか、目の血行促進するなど、他の付加価値がついた目薬は
目薬自体の汚染や腐敗を防ぐために防腐剤が欠かせません。

 

ドライアイなどでないならば、涙と同じ成分で機能性のない目薬にするか、
潤いや血行促進など付加価値のついた目薬にするか、
という基準で選ぶとよいでしょう。

 

病院で処方してもらえる目薬の中には、
抗菌薬が防腐剤の働きを持っているものもあります。

 

そうした目薬が良ければ、オフロキサシンやレボフロキサシンなどが配合されている目薬について
眼科の先生に相談して処方してもらってくださいね。

 



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