後発白内障のレーザー治療の効果とリスク|安全で視力も回復
ツイート
最近、新聞や携帯の小さい文字が見えにくくなったなぁとか、
ものがかすんで見えるなぁと感じていらっしゃるなら、
後発白内障の可能性を疑ってみましょう。
白内障の手術をしてから数カ月〜数年経つと、
再びものがかすんで見えるようになることがありますが
これを「後発白内障」と呼んでいます。
Sponsored Link
後発白内障は、手術後5年で10%〜15%くらいの確率で発症すると言われています。
白内障の手術の際に水晶体の後ろ側の膜(後嚢)を残して、
その中に眼内レンズを入れています。
後発白内障はその膜に濁りが出て、物がかすんで見えるようになる症状です。
白内障の手術もしたのにまた見えにくくなるのか〜と心配されるかもしれませんが、
後発白内障は誰にでも起こりうる手術後の合併症で、
簡単なレーザー治療で視力は回復するので怖い病気ではありません。
レーザー治療自体もYAGレーザーというものを使い、
10分程度であっという間に終わる処置です。
この膜(後嚢)にレーザーを当てて濁りのところの膜に穴をあける治療になります。
膜には神経が走ってないので痛みもありません。
この治療で後嚢の中央部は無くなってしまうのですが、膜だけに処置をして、
眼内レンズはすでに固定されているのでレンズが外れたりする心配はありません。
影響があるとしたら、治療時にレンズに目を当てるのでその違和感があるのと
ちょっとまぶしいくらいです。
Sponsored Link
レーザーで目を治療すると聞くと、失明するのか?と心配される方もいますが、
失明しませんし、むしろレーザー治療で視力が回復して快適になります。
再び起こってしまったかすみが取れますので、視界がクリアになりますよ。
最近は入院もしないで済むケースも多くて、
手軽にできる手術になりました。
白内障の手術を受けた人は全員に、
ある程度の後発白内障の症状は起こります。
ただ、視力に支障を与えるまで進行しない人の方が多いので、
この症状自体は心配しなくても大丈夫です。
レーザー治療後も入院したり眼帯したりする必要もなく、
その日から普通の生活に戻れます。
処置後は、視力が落ち着くまでに少し時間がかかる場合もありますが、
長時間ではないでしょう。
視界のモヤモヤした感じが完全にとれて安定するのは、
1ヶ月くらいかかるようです。
また、後発白内障は一度レーザー治療してしまえば、再発することもありません。
白内障の手術後、間もないのに後発白内障になってしまったという人は
細胞の増殖が早いということで、身体が若いせいかもしれませんね^^
治療費は病院によって様々で、保険3割負担で5,000円〜10,000円ほどです。
レーザー治療後に黒い点のようなものが見え始めることもありますが、
これは膜を破った時のカスが水晶体の中を漂っていることで見えている場合があります。
この黒い点は完全には消えないかもしれませんが、
しばらくしたら落ち着くと思いますので、様子を見てみてくださいね。