眼圧を下げる必要がある人へ|経過に応じた点眼薬選びがカギ
ツイート眼圧が下がらなくて悩んでいらっしゃいませんか?
決められた点眼薬はずっと継続して使っていらっしゃいますでしょうか?
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緑内障の治療は「眼圧を下げるにはどうしたらいいか?」
が最大のポイントですが、まずは点眼薬や内服薬を使って
眼圧をコントロールしなければいけません。
緑内障は「目の成人病」とも呼ばれ、
眼圧の関係で視神経が侵される病気です。
正常よりも高い眼圧になると網膜に映った映像を
脳に伝える働きをする視神経がダメージを受けます。
その結果、視野が狭まって、最終的には視力も低下してしまいます。
眼球はボールか風船のような丸い球体ですが、この眼球の張りを保っているのが眼圧です。
このボールや風船の空気がいつも適度であれば、ボールの形は保たれていますが
一定量を超えてしまうとパンクしてしまうことになります。
眼球の場合は空気が入っているのではなく、房水という特殊な液体があって
この房水が眼圧をコントロールしているんですね。
なぜ眼圧が上がってしまうかというと、水晶体を支えている毛様体で房水が作られ、
隅角へ流れていくのですが、隅角が詰まってしまうからです。
その結果、眼球内の圧力が高くなってしまって、視神経にダメージを与えてしまいます。
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なぜこのように、房水の排出が滞ってしまうかというと、いくつかの原因が考えられます。
まずは房水がつまりやすいような目の形状であることです。
黒目の部分が小さくて、前房という部分が浅く、しかも遠視の人は
房水の流れが悪くなる傾向があるようです。
また、加齢が関係している場合もあります。
高齢になると、若いころに機能していたものが衰えてきて、
房水の排水口になるところにいろいろな異物がたまりやすくなることもあります。
また、糖尿病や低血圧、近視が関係する場合があります。
強度な近視の方だと、視神経が眼圧上昇の抵抗力が弱くて
ダメージを受けやすいことがあります。
こうした肉体的なことだけでなく、極度のストレスなどで眼圧が上がることもあります。
眼圧を下げる薬は主に房水の量を減らしたり、
房水の流れを良くしたりするものです。
緑内障の薬はそのタイプと進行状況によって、
1種類だけ使用したり2種類使用したりと変わってきます。
緑内障は11種類以上の点眼薬がありますが、各人のタイプによって合う薬が違うので、
どの薬がどのタイプの緑内障に有効であるかは慎重に決めなければいけません。
また、病状の経過によって使う薬を変えたり、
複数の薬を組み合わせたりする必要もあります。
緑内障の点眼薬は同じものを使い続けていると、効果が薄らいでしまうので
その時にはまた別の薬を探して使っていくことになります。
とはいえ、緑内障は点眼薬を使っているからと言って、痛みが消えるとか
よく見えるようになるとか、目に見える効果を期待できるものではないです。
そのため、薬を使っているという効果を感じにくくて、
自己流で勝手に薬をやめてしまう人も多いんですね。
そうやって、自分勝手に薬を中断すると、
眼圧が上がったり視野が狭くなってきたりと影響が出てきます。
効果が見えないからといって薬を中断せず、症状の進行を予防するために
一生使うものだという認識で治療を続けてくださいね。