暗い部屋で本を読むと視力が落ちる?目のタイプで対処法に違い
ツイート暗い部屋で本を読むと目が悪くなる、とよく言われますよね。
でもその根拠はなぜなのか、
きちんと理解している人はどのくらいいるのでしょうか?
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多くの人がなんとなく「暗いところでは見えにくいから」とか、
照明と見るものとに関係があるだろうと思いながらも、
なんとなくのレベルで理解しているんじゃないでしょうか。
実は「○○すると目が悪くなる」「○○すると目が良くなる」という話には
真偽がはっきりしないものも多いものです。
夜寝る前に本を読んだり、
子供に本を読み聞かせたりしていませんか?
特に、読み聞かせをしているお母さんなどは、寝る前なので照明は暗めにしたいけど、
暗い中で本を読んだら目が悪くなるんじゃないかと心配…と思っているかもしれませんね。
実は目のタイプによっては、
部屋の明るさの影響を受けにくい場合があるのです。
目のタイプごとにご紹介しますね。
■近視の人
近くにピントが合っている近視の人は、裸眼で文字が読めるのであれば
目がピント合わせを頑張る必要がないので、手元のライトだけでOKです。
本の周囲が暗くても目は疲れません。
手元が良く見えるメガネをかけている人も、近くにピントを合わせやすいので大丈夫です。
■老眼の人
老眼は、近くを見るためにピント調節をしても、なかなか目のピントは合いません。
でも老眼鏡をかければ、近視と同様に文字にピントが合っているので、
本の周囲が暗くてもOKなのです。
■目が良い人
暗い部屋では瞳が大きくなって、ピントの合う範囲が狭くなるので、
通常よりしっかりとピント合わせをする必要があります。
そのため、目が疲れやすくなってしまいます。
逆に、部屋を明るくすればピントが合わせやすいので、楽に本が読めるのです。
目が良い人にとっては、暗い部屋は視力を落とす原因になりやすいです。
■遠視
近くを見るためにピント合わせを頑張っている目ですから、
疲れ目になりやすいです。
暗い部屋では瞳が大きくなって、
いつも以上にピント合わせを頑張る必要があります。
結果的に目の筋肉が疲労しやすく、眼精疲労が進んでしまいます。
逆に明るい部屋ならば、ピントが合わせやすく文字が読みやすくなります。
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このように、近くにピントが合っている目の場合には手元が明るければOKで、
目が良かったり、遠くにピントが合っている目の場合には、
目がピント調節を頑張らないといけないので、視力が落ちやすいのです。
どのタイプでも、基本的には部屋が暗いと瞳が大きくなり、
焦点深度が浅くなる(ピントが合う範囲が狭くなる)ので、
ピント合わせで目は疲れてしまいます。
ですが、本の文字にピントを合わせられる目や、メガネなどを使用した状態なら
そもそも文字にピントが合っているので、部屋全体が暗くても
文字の周囲さえ明るければ目の負担は少ないのです。
目のいい人でも、手元にピントを合わせられるメガネをかけた読書なら
部屋を明るくする必要はないんですよ。
老眼鏡で本を読んでいる中高年の人は、読書灯だけで読書してもOKです。
子供に読み聞かせをしてあげているお母さんも、
子供の成長のためには暗い部屋で寝るほうが良いので
天井の照明は消して、手元にスタンドを置いて読んであげればOKです。
その時、なるべく子供に直接光が当たらないように、
スタンドの光を床や壁に向かって当てると良いですね。
子供には文字を読ませず、目を閉じてイメージさせるようにすると
目にも想像力を育むのにも良いですよ。
自分の目のタイプに合わせて、本の読み方も工夫すれば
視力を落とさずに本を読むことができるでしょう。