糖尿病網膜症が発症するのはいつ頃?自覚症状なくても10〜15年
ツイート糖尿病になると様々な合併症の可能性があるので不安ですよね。
糖尿病網膜症が発症するのがいつ頃なのか、気になるところです。
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糖尿病の3大合併症として、
糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害があります。
その中でも網膜症は糖尿病になってすぐ起こるわけでもなく、自覚症状が少ないので、
気がついた時には失明寸前だった…ということも珍しくありません。
糖尿病の人の血液は、粘着性が高いので体じゅうの血管に影響を与えます。
特に細かい血管の壁に変性を与えてしまい、
いろんな臓器にトラブルが起こるようになります。
糖尿病網膜症はこの血管のトラブルが網膜に起こってしまう病気です。
糖尿病患者でも15歳くらいまでの若い人にはあまり見られません。
網膜症は思春期以降に糖尿病にかかっていた年数(羅病期間)がどのくらいか?
というのが大きく関係してきます。
糖尿病網膜症は糖尿病のタイプによって発症時期が少し違ってきます。
日本人に多いインスリンに依存しないタイプの糖尿病の人は、
糖尿病と診断されてから11年から13年で23%の人に発症します。
さらに16年以上経つと半数以上の人に網膜症が発症します。
主に30代〜40代以降に発症することが多い糖尿病ですが、
50代以降になると網膜症の可能性が上がりますね。
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11年以上経過した人のなかの3%は、
失明につながりやすい「増殖網膜症」が見られます。
また、インスリン注射を打ち続けるタイプの糖尿病の人は、それ以外のタイプの人よりも
早い時期に網膜症が発症します。
インスリン依存型の糖尿病は10〜20代で発症することが多いですが、
糖尿病にかかってから5〜10年で25%〜50%の人に網膜症の兆しがでてきます。
10〜15年も経つと、75〜90%の人が網膜症になってしまうので、
インスリンに依存しないタイプよりも高い割合で網膜症になってしまいます。
どちらのタイプにしても、糖尿病になるとある程度は網膜症が発症することは避けられません。
ある程度の人が網膜症になるにもかかわらず、
発症するまでの自覚症状がないので、油断しがちです。
網膜症は血糖値をコントロールして、目の検査や治療を行っていれば、
視力を維持できる病気です。
失明するほど悪化させてしまうかどうかは、
糖尿病と診断されてからのケアにかかっています。
正直、症状が出るようになったら、病気はかなり進んでしまっています。
重い視覚障害になる直前まで症状がなくて
気がつかないケースも後を絶ちません…
症状がないからと放置せず、適切な血糖コントールを行って
糖尿病網膜症の進行を抑えましょう。
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