黒目が違う方向を向いてしまう 斜視は両目で見る訓練も必要です
ツイート鏡で見ていると気にならないのに、写真に写った自分を見ると
黒目が違う方向を向いているなあと感じることはありませんか?
あるいは、お子さんの眼を見ていると、
左右の黒目が違う方向を向いているなと感じることはないでしょうか?
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特に、ぼーっとしているときに起こりやすく、
周りの人から「どこ見ているの?」と言われたりしがちです。
軽い斜視であれば、自分で鏡を見ていても気がつかないことが多いです。
自分が斜視かを確認するには、自分の写真を撮るのが分かりやすいです。
写真を撮ると、カメラのレンズを見ているはずなのに
違う方向を見ているように見えたりするならば、斜視の疑いがあるでしょう。
このように本人が無意識でいるときに、左右の黒目が違う方向を向いているならば
斜視の可能性があります。
斜視は赤ちゃんの頃から起こる目の病気で、
乳幼児の目の病気では一番多いといわれています。
大人になるにしたがって斜視は少なくなってきますが、
年齢が若いほど治りやすく、年齢が上がってくると
手術でしか調整しずらくなってきます。
ただ、1歳以下の乳幼児の場合は、
たまに黒目が違う方向を向くのは珍しいことではありません。
黒目が左右違う方向を向くというよりは、
内側に寄って見えることが多いでしょう。
内側に黒目が寄った状態を「内斜視」と言いますが、
斜視でも赤ちゃんの場合は仮性内斜視であることが多いです。
成長とともに仮性内斜視は治ってくることが多いですが、
しばらくしても治らないようであれば、眼科を受診するようにしましょう。
本当に斜視であった場合は、自然に治ることは5%もないと言われています。
少しでも早い段階で治療することで斜視になってしまうことを防げますので、
仮性斜視と診断されたら、4歳までは半年に1度は受診して調べてもらいましょう。
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視力を含め、見る力は生まれつきに持っているものではありません。
成長とともに目の器官が発達し、脳で見たものを処理できるようになることで
初めて「見る」ということが完成されてきます。
斜視があると、目から入った像を正しく結んで脳へ伝えることができませんので
視力が発達せず弱視になったり、脳の発育が遅れたりします。
大人になってからの斜視の治療は非常に労力と費用がかかるので、
幼少期の目の発達については、親御さんがこまめにチェックしてあげるようにしましょう。
また、大人の場合は手術が必要になってきます。
目の筋肉を調整する手術を行うことで、左右のバランスを調整します。
大人も子供も共通ですが、手術やメガネ、
目薬だけで視線のズレを治すのは不十分です。
左右両方の眼を使ってみるための、両眼視機能訓練を行う必要があります。
斜視にはいくつか種類が合って、
黒目が外側をむいてしまう外斜視、内側を向く内斜視、
同様に上斜視や下斜視などがあります。
また、年齢によっても対処や治療の仕方が変わってきます。
正しい治療で両目の見え方を調整することができるので、
気になる人は少しでも早く眼科を受診するようにしましょう。
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