網膜剥離になる原因とは?20代と50歳以上の中高年は発症注意
ツイート網膜剥離とは網膜が眼球の内側の壁からはがれてくる状態のことで
視力に大きな影響が出る病気の一つです。
ボクシングの選手などが、目にパンチを受けたときなど、
外傷が原因で網膜剥離になったりすることが多いので、知っている人も多いかもしれません。
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でも実は外傷だけでなく、加齢や白内障手術を受けた人、
重度のアトピーの人などもなりやすい病気です。
このように、目の病気を経験したり、その目の病気を治す手術をすることで、
網膜剥離になりやすい体質になってしまうこともあります。
網膜剥離になりやすい体質としては
- 過去に網膜剥離を起こし、その手術を受けている人
- 過去に白内障を起こし、その手術を受けている人
- 過去に強い打撲を受けた経験がある人
- 強度の近視の人
- 遺伝的な要素がある人
- 重症のアトピー性皮膚炎を患っている人
こうした要因があると考えられます。
このうち1〜3は、手術や事故の後遺症によって硝子体と網膜の癒着がしつこく、
後部硝子体剥離になったときに、硝子体と網膜が離れてくれず、
癒着して網膜裂孔になりやすくなっているものと思われます。
後部硝子体剥離から網膜裂孔になる6〜19%の予備軍と言えます。
その意味では体質といっても、人工的に作られた二次的な体質です。
一方で4〜6のように、硝子体の老化を起こしやすい
一時的な体質をもっている人もいます。
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正常な網膜は外側を脈路膜、内側を硝子体と接しています。
硝子体はいわゆる目の玉の中でゼリー状の組織になっていて、
薄い硝子体膜で包まれています。
この硝子体は老化によって眼球の前のほうに向かって進みます。
正常な状態なら硝子体が縮む時、網膜から硝子体膜がスムーズに離れて前に進みますが、
そのとき硝子体膜と網膜が癒着を起こしてしまっていると、
網膜も引っ張られてしまい、裂け目ができてしまいます。
すると、その裂け目に硝子体の水分が入りこんで広げてしまうため、
網膜がはがれてしまうのです。
糸くずや蚊のようなものが見える「飛蚊症」の大部分は加齢や
強度近視の人にみられる硝子体の変性によるもので、まだ心配はありません。
ですが、まぶたを閉じているのにも関わらず光が見える「光視症」や
突然視野に飛蚊症が表れる場合は網膜裂孔といって、網膜に穴があいた症状です。
これは視野欠損や視力低下を起こす網膜剥離の原因にもなります。
光視症は目を閉じると端のほうに光が走って見える症状で、
飛蚊症は視野に小さな黒い点がちらついたり、飛ぶように見える症状です。
いずれも網膜に裂け目ができると起こる症状で急に起こります。
やがて網膜がはがれると視野の欠けが起こって
黄斑部の網膜もはがれると、急激に視力低下するので気をつけましょう。
一般的に20代の若い世代と50歳以上の中高年に多く発症します。
若い人は網膜に薄い部分があるためにおこりますが、
中高年の場合は硝子体が老化によって萎縮し、網膜を引っ張って起こることが多いです。
初期段階は飛蚊症を発症します。
視野の欠けが起こると、飛蚊症のちらつきが見えなくなるので病気が治った気がしますが、
それは視野に見えない部分が生じて見えなくなっているだけなので、悪化しているのです。
飛蚊症の症状が出ている段階で早めに眼科を受診するようにしましょう。
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