子どもの近見視力低下が気になる トレーニングと生活習慣で改善
ツイートあなたのお子さんは、近くのものが本当に見えていますか?
黒板の文字は見えていても、近くの教科書の文字は
あまり見えていない子供が増えているのをご存知でしょうか?
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お子さんが頻繁に目の疲れを訴えたり、
あくびばかりしている、ぼんやりしている、受け答えがはっきりしない
といったことがある場合、視力が悪くなっている疑いがあります。
子ども自身は、自分がはっきり見えていないことを、
見えていないと自覚せずに「そんなものか」と思い込んでいます。
今、見えている視界をそんなものだと思い込んでいるので、
それを親に訴えることもしないで大人になってしまい、
視力が悪いまま育ってしまったことを後悔する人が増えているのです。
学校で視力検査をして、それなりに見えているから大丈夫と思いがちですが、
学校の視力検査で測っているのは「遠見視力(えんけんしりょく)」です。
いわゆる遠くを見ることができるかどうか?という検査です。
一方、ノートや教科書などの手元や近くをみることが出来る視力を、
近見視力(きんけんしりょく)といいますが、
近見視力は学校教育のプログラムにないため、検査されることはありません。
そのせいで、近くが見えていないことに何年も気づかず、
勉強やスポーツが苦手になってしまう子供を増やしてしまっているのです。
テストの点数が落ちて来たり、ものごとに集中できなくなってきたりするのも、
本人の能力や性格の問題ではなくて、視力低下が関係しているかもしれません。
都市部に住んでいるか、田舎に住んでいるかによっても、
視力の発達に違いが出やすいです。
たとえば、都市部に住んでいる子供は、
家の中で過ごしたり塾に通っていたりするので、
目を動かしてものをよく見る経験が少なくなりがちです。
一方、田舎に住む子供は、登下校中に自然に触れ合うことが多く、
山里の草木や川に住む生き物を数多く目にすることで、
目を活発に動かしてモノを見ています。
こうして田舎に住む子供たちは、
知らず知らずのうちに目のトレーニングをしていることになるのです。
また、住んでいる場所に限らず、身体を動かす機会が少ない子供は
近見視力不良になりやすいので注意です。
酸素不足であったり、目の周りの筋肉が使われていないと
視力が低下しやすいのです。
そのため、身体をよく動かしている子供よりも、
運動量の少ない子供の方が視力が悪くなりやすい傾向にあります。
普段の生活で酸素不足にならないためにも、
姿勢を正しくし、つねに体を動かす習慣を身に着けるようにしましょう。
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また、座ったままでもできるのが腹式呼吸です。
おへそに力をこめて鼻で大きく息を吸い込み、
口からゆっくり吐き出すことを繰り返します。
1日10分、3回の腹式呼吸を日課にするのがおすすめです。
そのほか、日常生活の中でも目を良くする工夫は出来ます。
テレビなどの画面を見ているときは、見る距離も変わりませんし、
光の強弱も変わらないため、目の動きが乏しくなるので毛様体筋がほぐれません。
テレビを見ているときには、時々画面から目を離して、
窓の外の遠くの景色をみるとか、ギュっと目を閉じて10秒数えるなど、
見ているものの遠近を変えたり、光の明暗を変える事で疲労が和らぎます。
あるいは、軽い散歩やウォーキングをしたり、外で遊んだりして、
身体を動かすと、全身の血行が良くなって酸素が行き渡ります。
通学や通塾の時に木々や草花など、自然のものを見るようにするのも効果的です。
近くの草花や遠くの山や木々など、遠くと近くを交互に見ると、
目のトレーニングになります。
そして、勉強しているときには、意識的にまばたきするようにしましょう。
ギュっと10秒目を閉じるのを繰り返すのも良いです。
勉強に集中していると、知らず知らずにまばたきが減ってドライアイになりやすいです。
しかも、外界からのホコリやチリがついたままになっている眼を
涙が洗い流してくれる役割があります。
目にうるおいが与えられることで、目の働きがよくなるのです。
このように、近見視力をアップさせる方法は、
日常生活のなかで意識して目を動かすことで可能です。
お子さんの様子が変だな?と感じたら、
こうした日常生活を習慣づけてあげてくださいね。